musafirのブログ

雑記です。

Layla Revisited (Live At LOCKN’) / Tedeschi Truck Bandが7月16日に発売

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一番好きなアルバムは?と聞かれたら(聞かれませんが)、即答するのが「Layla and other assorted love sogs / Derek and The Dominos」。いわゆる「いとしのレイラ」ですね。その大好きなアルバムを、大好きなバンドがカバーというかなんというか、まあ再現したライヴ盤を発売するとあって心が躍ります。

 

レイラ・アルバム(曲名と区別するためあえてこう書きます)に収録された個々の楽曲は、Claptonのライヴで幾度か演奏されてきました。『Have You Ever Loved Woman?』なんて定番ですが、一方で『Why Does Love Got to Be So Sad?』なんてそう多くはプレイされていなかったんですよね。そう、収録曲の中でいくつかの楽曲は再現が難しい。なにせDuan Allman (The Allman Brothers Band)がアルバム発売の翌年に急逝しているわけで、かつ彼のようなギターを弾けるプレイヤーなど出てこようはずもなかった。が、出てきたわけです。Derek Trucks、Butch Trucks (The Allman Borthers Band) の甥ですね。

 

レイラ・アルバム発売(1970年)後のツアーでDuaneが加わった会場を除けば、Claptonのライヴでスライド・ギターの入った『Layla』『Why Does Love Got to Be So Sad?』は演奏されていないはず。そのスライド・ギター入りの編成が遂に実現したのが、Derek TrucksがClaptonのツアーメンバーに加わった2006年でした。なぜこのツアーが公式音源化されていないか本当に疑問なのですが、音源を聴くと本当に素晴らしい……。Derekよ、よくぞ生まれてきてくれた、Claptonもよく生き延びていたと言いたくなるほどの演奏です。いや、2001年の『One More Car, One More Rider』のツアーにDerekがいたら、とか贅沢を言ってはいけません。どちらも素晴らしいです、本当に。

 

さて、リンク先の記事にもありますが、7月の発売を前に『Why Does Love Got to Be So Sad』が先行配信されています。原曲の、哀しくもなにか感情が爆発するような良さもありますし、このTedeschi Trucks Bandらしさも出ているように思えます。レイラはアルバム自体、あまりに個人的な内容ですから、まるごとカバーなんてできるのかなと思っていましたが、これは期待大ですね。

 

ちなみに記事を読んで分かったのですが、Trucks夫婦って双方ともLayla好きだったんですね。特にDerekについてはローティーンの頃にステージでLaylaを演奏していたり、Claptonトリビュート・アルバムである『All Blues'd Up』でEric Galeと共にLaylaをカバーしていたり(名演です)。極めつけはAllman Brothers Band時代、2003年のライブで凄まじいLaylaを演っています(Instant Liveという企画物の『Verizon Wiress Ampitheatre, Charlotte, NC 8/9/03』収録)。

 

今回のLaylaはどうなるんだろう……叶うことなら、今回のアルバムを聴いたClapton (とBobby Whitlock) の感想が聞いてみたかったりします。